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いつか妊娠したいと思っているのですが、何歳くらいまでなら妊娠できますか?

いつか妊娠したいと思っているのですが、何歳くらいまでなら妊娠できますか?

働く女性が増え、晩婚化がすすみ、女性の初産年齢も上がってきています。
いつ子供が欲しいかはご夫婦のライフプランとの兼ね合いもあると思いますが、妊娠適齢期は全ての人に共通するものです。

1000組のカップルあたりの妊娠数を女性の年代別に比較したデータがあります(グラフ1)。

グラフ1:女性の年齢に対する1000組のカップルあたりの妊娠数
出典:Fertil Steril. 2014 Mar;101(3):633-4. より中島が一部改変

■はジュネーブ、●はカナダ、▲はノルウェーのデータになります。
どの地域であっても年齢が進むと妊娠率は下がっていることがわかると思います。
おおよそ32歳位まではゆるやかに下降しますが、37歳を過ぎると急激に下降することがわかります。

 

グラフ2は、生殖補助医療(Assisted Reproductive Technology, ART)を用いた場合の女性の年代別の妊娠できた確率(妊娠率)、生きた赤ちゃんを得られた確率(生産率)、流産してしまった確率(流産率)を表したもので、2019年のデータをもとに日本産婦人科学会(JSOG)が作成したものです。

グラフ2:ART妊娠率、生産率、流産率 2019
出典:日本産婦人科学会

生殖補助医療を用いても30代から徐々に妊娠・生産率が下がっていくことがわかります。
また、仮に妊娠できたとしても、女性の加齢に伴い、妊娠後の流産率が増えていくこともわかります。

2019年ARTデータブック【体外受精のデータ】*グラフ資料原本

さらに、将来希望する子どもの数とその出産率からみて、妊活を開始すべき年齢についてまとめたデータがあります(表1)。
必ず1人は子どもがほしいと考える夫婦の場合、自然妊娠であれば女性の年齢が32歳までに、体外受精であれば36歳までに治療を開始すれば90%の方は希望した結果を得られているというものです。
希望する子どもの数が増えるほど、もっと早い時期での妊活を開始しないといけないことがわかります。

表1:ほしい子供の数別・達成確率別にみた、妊活を「開始するべき」上限年齢

出典:Habbeman et al. Hum Reprod.30;2215-21 2015

以上のデータを参考にしながら、ぜひご夫婦で家族計画について相談されてください。

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