アフターピル(緊急避妊)
アフターピル(緊急避妊薬)は、妊娠を希望していないにもかかわらず、妊娠の可能性がある性行為をしてしまった場合に、緊急的に使用するピルです。当院ではレボノルゲストレルの処方を行っております。
緊急避妊薬(アフターピル)とは
・性交渉の後、72時間以内に緊急的に用いる最後の避妊法です。
・避妊効果は100%ではありません。
・妊娠阻止率は24時間以内に内服した場合は95%, 25~48時間以内に内服した場合には85%, 49~72時間以内に内服した場合には58%と、経過時間にともなって低下していきます。(表1参照)
表1: 日本産科婦人科学会『緊急避妊法の適正使用に関する指針』より
Lancet 1998; 352: 428-433
アフターピル(緊急避妊ピル)が必要なとき
- 避妊をしない性交後
- コンドームが破れたり外れたりした場合
- 低用量ピルの内服忘れや下痢などによるピルの吸収障害
- 腟外射精(*膣外射精で妊娠する確率は約22%と言われています。)
など
アフターピル(緊急避妊ピル)の作用機序
月経周期のどのタイミングで内服するかによって変わりますが、排卵を抑制する、受精を妨げる、子宮への受精卵の着床を阻止するなどの方法で妊娠を阻止します。
アフターピル(緊急避妊薬)の副作用
もっとも多い副作用は悪心、嘔吐です。まれに下腹部痛、下痢、腹痛をきたすこともあります。
頭痛、めまいなどを起こすこともあります。
乳房のはり、圧痛を感じる方もいらっしゃいます。
少量の性器出血が起きることもあります。
アフターピル内服時の注意事項
・2時間以内に嘔吐した時には追加服用が必要です。
・次の生理までの性交で妊娠する可能性はあります。コンドームなどで避妊をしてください。
・緊急避妊薬を服用した後に再び無防備な性行為があった場合は、その性行為から72時間以内に緊急避妊薬を再度服用することで、妊娠の可能性を下げることができます。
・次の生理まで避妊を続けることが難しい場合には、アフターピルを内服した翌日から低用量ピルを内服することが推奨されています。
アフターピル(緊急避妊薬)の費用
レボノルゲストレル錠 | 8,800円 (学生価格7,700円) |
*学生価格をご希望の方は学生証をご持参ください。
*自費診療になりますので、全額自己負担となります。
*お薬代以外に診察料がかかります。